第2章 散らばった極秘ファイルを探し出せ


近代文明と中世の神秘の入り混じるラウンジ王国。君はそんな不思議な世界で国家レベルの任務からチンピラ退治まで一手に引きうける冒険者として暮らしている。

「ギコ隊長!みてくださいよ!口トの剣!レプリカなんですけど… 武器屋のセールで買いました。」
隊長「あ〜悲しいね〜それ買っちゃったのね〜。 それじゃそこらの厨房冒険者と一緒だぞゴルァ」
「でも材質は本物と全く一緒ですよ?」
隊長「ヴァカモン!漢だったらモノホンで勝負だ。レプリカなんぞ要らん!」
「ショボーン」

と、急に隊長が声を潜めてこう言って来た。
「そんなことより、大変なことが起きた。先日の誘拐騒動で囮の姫をさらってしまった悪の軍団が逆恨みしてギルドのシステムにアタックしてきおった。その煽りで私のPCまでやられてしまった。例によって私が礼金を出すからPCの中にサイコダイブしてファイルをリカバリしてきてくれんか?詳しくはファイルマネージャーに聞いてくれ」

サイコダイブ…精神を肉体と切り離し、マシンの中に入っていって作業をするアレである。

「え〜そんなのソフトにやらせればイイじゃないですか!」
隊長「だめだ!私はそんなもん持ってない(きっぱり)…とにかくこの作業はこっそり行わなければいけない。ほれ、これだけやるから」

と、隊長の出してきた金額を見て…
「うっそ行きます!これだけあれば口ンギヌスの槍レプリカに手が届く…ヒヒヒ」
隊長「…いいから逝って良し!」

サイコダイブ